質問者:久保田
今回の再検討会議は、ロシアのウクライナ侵攻により核兵器の使用リスクが懸念される中、核兵器保有国、非保有国がともに参加する枠組みとして核軍縮の進展があるのか大きな注目が集まりました。再検討会議に参加された知事の所感と、今後の取り組みをお尋ねします。
答弁者:知事
NPT再検討会議には、各国政府代表や国際NGOなどが一堂に会する貴重な機会であり、今回、我が国からは岸田総理大臣が日本の総理大臣として初めて参加したほか、県内からも被爆者の皆さまや被爆者団体、長崎市長など多くの関係者が参加しました。被爆県の知事として、平和の発信や次代を担う人材育成に取り組む意義を強く感じ、また、世界に向けて被爆の実相を発信する重要な役割を担うことを再認識しました。今後もあらゆる機会を捉えて核兵器廃絶に向けた平和の発信、平和教育のさらなる充実に取り組んでまいります。
質問者:久保田
今回の再検討会議では、前回に引き続き最終文書が採択されずに閉幕し、NPT体制への不安の声や核軍縮交渉の停滞を危惧する声も聞かれています。こうした状況を知事はどのようにお考えでしょうか。また、NPT再検討会議の準備委員会へ参加し、何らかの取り組みを行うことはお考えでしょうか。
答弁者:知事
国際社会の分団が深まる中、関係国における信頼関係の再構築が大きな課題であると認識しています。多国間交渉プロセスであるNPT体制でコンセンサスを得ることの難しさを改めて感じました。
被爆県の知事として、国際会議の場において核なき世界の実現に向けた被爆地の思いを訴えることは重要だと思います。準備委員会への参加の意義や役割について、関係者と協議しながら検討したいと考えています。